ブリックタイル「CAN’BRICK – キャン’ブリック」の内装壁施工方法(MT-BOND接着剤張り工法)です。
適用下地:石膏ボード(プラスターボード)/珪酸(ケイサン)カルシウム板/構造合板/モルタル下地
※水掛かりのない箇所
1.下地処理
下地面の清掃を行ってください。下地がしっかり固定されていること、ボードなどの継ぎ手部分などに不陸がないことを確認してください。
2. 接着剤塗布
専用内壁用接着剤(MT-BOND) を下地に7mm 位のクシ目ゴテでしごくように塗り付けた後、クシ目をつぶして3~5mm程度の塗り厚に調整してください。一度に塗る面積はオープンタイム約40分以内にブリックを張り終わる面積か、あるいは1㎡以内にしてください。
3. 張り付け(改良圧着工法)
ブリックの裏面は多少の凹凸が有りますので、ブリックの裏足(タコ足)が見えなくなる程度にMT-BOND を塗り付けてください。ブリックはもみ込むようにして張り付け、裏面全体にMT-BOND がなじむように目地部にMT-BOND がはみ出すまで十分に押し込んでください。

※ポイント※
◎専用内壁用接着剤(MT-BOND) の付着状況を確かめるため、2㎡おきに数枚剥がし、専用内壁用接着剤(MT-BOND) が裏面70% 以上付着しているか確認しながら作業してください。有効接着面積が70%以下の場合は、クシ目の大きいコテを使用し下地に塗り付ける専用内壁用接着剤(MT-BOND) の量を増やすか、ブリック裏面に塗り付ける専用内壁用接着剤(MT-BOND) の使用量を増やしてください。
4.目地入れ仕上げ
専用目地材MT-MEJI を目地袋などを使用して目地部に充填してください。充填後、目地ゴテで荒く押さえてください。ブリックの厚みの1/2以上かつ好みの仕上げまでかぶっているか確認し、足りないところは目地袋などで補充してください。目地部からはみ出てきた専用内壁用接着剤(MT-BOND) を、わずかに湿らせたブラシなどで自然な感じに整えます。
※ポイント※
目地ゴテのコテむらがついても気にせず仕上げ、最後にササラやブラシなどを用いて、所々ひっかくように仕上げると、目地が風化したように見せることができます。
5.養生
直射日光を避け、シート張りなどで養生してください。張り付けの接着剤が硬化するまで十分な養生期間をとってください。
※ポイント※
最終硬化までには1週間程度の養生が必要 です。硬化が終了するまではできるだけ通気を良くするよう心掛けてください。
6.クリーニング
ブリックの表面のダストや目地のダストを十分にブラッシングしてください。クリーニングが不十分だと衣服などを汚すおそれがあります。
タイル工事では、目地の意匠(ニュアンス出し)までになります。完全に固まってから、ラフ目地の初期ダストを、清掃業者にて十分にブラッシングして取り除いていただくようにお願いします。
※ポイント※
MT-BOND は張り付け兼目地一発材となりますが、よりよい意匠を再現するためモルタル目地(MT-MEJI) 仕上げをする場合、以下リンクをご参照ください。
▶︎より良い意匠を再現する目地仕上げ
※外部や水掛かりのある場所については弾性力接着剤張り工法又は湿式工法の項を参照下さい。
◎CAN’BRICK はセメント二次製品となりますので酸洗いは厳禁となります。





