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MANUAL

CAN’BRICK外壁施工方法
(在来型湿式工法)

ブリックタイル「CAN’BRICK – キャン’ブリック」の外壁施工方法(在来型湿式工法)です。

適用下地:コンクリート/ブロック/ラスモルタル

弾力性接着剤(MT-BOND-FLEX)を使用することにより、樹脂モルタルによる湿式工法では施工できないサイディング下地などにも対応できます。 また、従来のモルタル下地であっても、モルタルによる湿式工法より弾力性をもつことから下地の動きに追従しクラックの発生も抑制させることができます。
※接着剤が硬化した後の目地モルタル充填となるため、従来の湿式工法より施工期間が長くなります。

1.下地処理

a. コンクリートやブロック、ラスモル下地の場合・・・

下地の点検を行い清掃後に接着増強剤((株)タイルメント EV-300等)をローラーで塗布して下さい。ラスモル下地の場合は、十分な養生期間をとり完全に乾燥していること、不陸の少ないことを確認したのち接着増強剤を塗布して下さい。

b. 木下地の場合・・・

防水紙を張りラスモル下地にするか、ラスカット板の上にモルタル下地をつくって下さい。十分に養生期間をとったのちaと同じ作業をして下さい。

c. サイディングボード下地の場合・・・

継ぎ目はしっかり固定し、下地が動かないように準備してください。

ブチル系ジョイントテープを継ぎ手部、出隅部に張ってください。

​※サイディングボード推奨厚:14mm以上

※ポイント※
◎施工は雨天時などは避け天気の良い日に行って下さい。
◎寒冷期に施工する場合、気温が5℃以下の時、施工後養生中に5℃以下になることが想定されるときは施工を行わないで下さい。

2.張り付けモルタル塗布

樹脂モルタル(推奨:日本化成(株)NS-ST モルタル)を下地にしごく様に塗り付けた後3〜5mm 程度上塗りして下さい。一度に塗る面積はオープンタイム(作業時間)30分以内にブリックを張り終わる面積か、あるいは1MAIKO KANNO²以内にして下さい。
※ポイント※

季節や気温などの状況により、オープンタイムは変わります。下地に塗り付けた樹脂モルタルを手でさわってみて手に樹脂モルタルがつかない様な状況であればオープンタイムが長すぎる状態です。確認をしながら作業をし、状況に応じてオープンタイムを短くして下さい。

3.張り付け(改良圧着工法+振動工具使用)

ブリックの裏面全体に樹脂モルタルを塗り付けて下さい。ブリックの裏面は多少の凹凸がありますのでブリックの裏足(タコ足)が見えなくなる程度樹脂モルタルを塗り付けて下さい。その後、振動工具を使って目地部に樹脂モルタルがはみ出すまで十分押し込んで下さい。

貼り付け方法

※ポイント※
◎CAN’BRICKは吸水率を低く抑えている為、従来のセメント系ブリック施工の注意点であった施工前のブリックの水浸しやブリック裏面へのプライマー処理は必要ありません。但し下地はその限りではございませんので、下地状況にあわせた準備をする必要があります。
◎施工は改良圧着張り工法とし、振動工具を使用して下さい。
◎張り付け途中で接着剤の付着状況を確かめる為、2m2おきに数枚剥して、樹脂モルタルが裏面全体に付着しているか確認しながら作業して下さい。裏面の付着している樹脂モルタルが少ない場合は、下地への塗厚の再確認と調整をしたりブリック裏面に塗り付ける樹脂モルタルの使用量を増やして下さい。

4.目地入れ仕上げ

専用目地材「MT-MEJI」を目地袋等を使用して目地部に充填してください。充填後、目地ゴテで荒く押さえて下さい。ブリックの厚みの1/2 以上且つ好みの仕上げ(目地仕上げ参照)までかぶっているか確認し、足りないところは目地袋等で補充して下さい。

 

※ポイント※
目地ゴテのコテむらがついても気にせず仕上げ、最後にササラやブラシなどを用いて、所々ひっかくように仕上げると、目地が風化した様に見せることができます。
◎目地無し施工はしないで下さい。 

目地入れ仕上げ法の図

5.養生・吸水防止処理

通風、直射日光を避け、シート張りなどで養生して下さい。施工後十分な養生期間をとり、完全に乾燥していることを確認後、ブリック表面のダストや目地のダストを十分にブラッシングしてください。
その後、浸透性吸水防止剤「REPEL・S」を噴霧器又は刷毛、ローラー等で塗布して下さい。
◎CAN’BRICK はセメント二次製品となりますので酸洗いは厳禁となります。

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