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ブリックタイルの開口部(窓や玄関)デザイン

更新日:7月8日

ブリックタイルは、その独特の風合いと耐久性から、多くの住宅や商業施設で人気があります。特に窓周りやドア周りなどの開口部に正しくブリックタイルを使用することで、建物のデザインに深みと魅力を加えることができます。この記事では、ブリックタイルを用いた開口部デザインのポイントと事例を紹介します。


ブリックタイル アクセント 使用例
フラットアーチ + キーストーンの施工事例

開口部のデザインは住宅の化粧

開口部は住宅の「化粧」とも言える要素です。

たとえば、ジョージアン様式の家では、窓や玄関には装飾的なキーストーンやペディメントが遇らわれることが一般的です。これらの要素は、家全体に洗練されたクラシカルな美しさをもたらします。

細かい部分ですが、"本当にレンガを積んだ家"を再現するには外せないポイントとなります。


今ではタイルを張ることでレンガ積みの意匠を持った家は造ることができるので、”レンガを本当に積んでいたら “と本来あるべき概念を無視している事例が多くみられます。しかし、本来の積み方のルールを押さえておくことで誰が見ても美しい、構造的にも正しい仕上がりにすることができます。




NGなデザイン(簡易版)


レンガ張りのデザインの中でも、しばしば間違えられることの多いデザインをふたつ(簡易版を)紹介します。よく見るデザインなので、何がおかしいのか疑問に感じるかも知れません。重要なポイントは「構造として成立しているか」を考えることです。仮に、窓枠が入っていないと仮定した場合、上のレンガが落ちてきそうかどうか。下図の場合だとどちらも構造的に不安定なものとなっているのがわかると思います。


ブリックタイルの貼り方 NG1


ブリックタイルの貼り方 NG2

アーチやリンテル(マグサ)を使わずに窓枠の上部にタイルを横断するように設置しない。

縦積みを使用しているが、開口部より小さいレンガのリンテル(マグサ)は使わない。


GOODなデザイン(簡易版)


上記での部分を踏まえて、ここでは上部のマグササイズを変更することにより、バランスの取れた構造美を実現しています。


フラットアーチ
フラットアーチ

開口部より1~2 個はみ出させる形で縦積みを使用することで、上部の荷重を支えられるリンテルデザインを作ることができる。

かっこいいブリックタイル張りデザイン(玄人版)


上記の簡易版ではよく見る開口部デザインの正しい貼り方を紹介しました。ここではより、凝った方のための玄人版レンガデザインについて紹介していきます。


レンガの貼り方:セグメンタルアーチ
セグメンタルアーチ


レンガの張り方:セグメンタルアーチ+キーストーン
セグメンタルアーチ + キーストーン


レンガの張り方:フラットアーチ+ブルズアイ
フラットアーチ + ブルズアイ

セグメンタルアーチ:定型化(形が揃えられていない)されていないレンガと扇形の目地が特徴。アーチの両端での接続部分の角度が72° であることが好ましい。 この角度は、アーチの形状が美しく見えるだけでなく、構造的な安定性や荷重分散にも寄与する。 アーチのスパン(水平方向の長さ)が1 フィート増えるごとに、アーチが上昇する高さは最大2.54cm増加します。これは、アーチの形状や傾斜を示す指標として使用される。

セグメンタルアーチにキーストーン(要石)* が付くタイプ:上部にキーストーンを設置することで、窓にデザイン的なアクセントをつけることが可能。キーストーンの適切なサイズは、水平方向の高さがブリック4 段分と目地3 段分を合わせたものであることが望ましいとされています。

フラットアーチとブルズアイ:フラットアーチの端にブルズアイを設置するスタイル。ニューイングランドの建物で稀に見られるデザイン。

*キーストーン(要石)とは??

組積造の建築物における、アーチの頂上部分を示す石材を「キーストーン」と呼びます。本来は周囲の建材が崩れないように締める役目を持つ、構造的にも重要なものです。弊社のキーストーンはブリックタイル キャン’ブリックと同じく”貼るキーストーン”です。本レンガを積んだような、本格的な意匠を再現したい場合に最適なハイセンスなアイテム。


ブリックタイルとブルズアイ施工事例
ブリックタイル + ブルズアイ