東京駅の外観はタイルだった?

2014年12月5日 16:00

Category: 近代建築, タイルやレンガ

営業部 担当Mです。

辰野金吾の代表作の東京駅

2012年に復元工事が完了した丸の内側赤レンガ駅舎

創建時の外観を復元したのだそうです。

外観ミニ

 

写真ではよくわからないのですが小口積みとなっていることに気が付き、

前回のブログの万世橋はイギリス積みだったのに、小口積みなんだ と思ったわけです。

目地は万世橋でもみた、「覆輪目地」仕上げとなっております。

 

覆輪目地ミニ

縦横の目地巾が異なり目地の交差部分は蟇股(かえるまた)といわれる形状となります。

 

ところが、駅内部で一部構造が見えるところがありました。

 

内壁構造ミニ

あれれ、こちらはイギリス積みですね。

 

なるほど東京駅は構造部ではイギリス積みしていますが、外部表面では小口積みになってるんです。

 

東京駅では要所々々に解説ボードがありまして探してみたらありました。

 

下駄歯解説ミニ

 

ここでは以下のように書かれています。

 

化粧レンガ

『創建時の化粧レンガはプレス成形により製造されており、きわめて平滑かつ緻密で、角が鋭利であることが特徴である。 また、15mm(5分)・45mm(1寸5分)の2種類の厚さのものがあり、『下駄歯積み』の構造レンガに対応して一段毎に交互に積まれ剥離防止を図っている 今回復元した化粧レンガは創建時と同様の表面の肌合いと色を再現できた 厚さは15mmに統一した』

 

この下駄歯積みというのは縦横とレンガを組み合わせつつ積み、表面は凸凹になる積み方。

当時この凸凹にあうように厚みの異なる化粧レンガを張った ということです。

 

ちなみにこの度の復元工事で復元した化粧レンガは3階部分に使われています。

 

ところでこの凸凹の下駄歯積みですが、化粧レンガを張るつもりであればはじめから平滑になるように詰めば良いのでは? と素朴な疑問。

 

ここからは想像ですが当時は要求する品質で構造レンガを作ることができず、化粧レンガを構造体に張ることを考え、また現在のような高品質の接着力のあるモルタルがない為にわざと凸凹の下駄歯積みにし交互に積み張りした・・・という推理は正しいでしょうか

 

私としては東京駅では構造部のレンガに化粧レンガを『張った』ということがわかりまして大変興味深いことでした。そうです。タイルですね。

 

担当M

 

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    Author: Can'Enterprises,Inc.

    古煉瓦をリアルに再現したキャン’ブリックと、石調やテラコッタ風な床タイルを製造販売。米国製アンティーク調照明デザイナーズ ファウンテンが好評。

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